文系卒のWebエンジニアの成長と備忘録
エンジニア経験を生かして発信するメディアサイト

保守系のエンジニアを続けてスキルアップはしない【断言します】

Sad depressed fail down perforated paper

こんにちはYsです。

Web系のエンジニアとして働いていますが、新卒1年目では保守系のエンジニアで兼務でテスターや仕様書などのエクセル職人をずっとしていました。

経験から断言しますが、保守系のエンジニアを続けていてもスキルは上がりません。テスターもどきも同じです。

所謂、上流工程でバリバリ仕様を決めたり、コードを書くエンジニアになりたいと思っている人はその業務を続けてもなれる可能性は0です。

スポンサードサーチ



保守系のエンジニアの経験でスキルアップは出来ない

dark-cloud

保守系のエンジニアと言われると業務内容が多々ありますが、確実にスキルアップには繋がらない業務があります。

  • 小規模のバグ修正
  • テスト作業
  • 仕様書や保守ドキュメントを書くだけ
  • 既に自動化、フォーマット化された作業

会社にもよりますが、おそらく保守タスクがつまらないと悩んでいる人や新卒時代にはこういったものが多いと思います。

基本的には僕も新卒1年目はこういった作業がほとんどでした。

保守の詳しい仕事の解説は以下の記事で経験談から詳しく書いているので参考になれば嬉しいです。
≫ IT保守の仕事と何か。【経験から全て解説する】

小規模のバグ修正

小規模のバグはWebサイトだけではなくて、どんなシステムにもあります。普段皆さんが使用しているWebサイトやアプリにも見つけれないだけで実は存在しています。

アプリの更新通知などの詳細を見て頂くと分かりますが、何を更新したんだ?と思うくらいユーザーからはよく分かりませんよね。

Webサイトは通知もなく変更するのでいつの間にか変わっているパターンがほとんど。

僕が元関わっていたプロジェクトのWebサイトでは、200以上のバグがありました。それプラスで、どんどん新規画面や機能が追加されるため、バグも比例して数が大きくなっていきます。

保守系の仕事では、そんな数ある中のバグから影響度が高いものを選んで順番に直していきます。

バグのほとんどがちょっとしたコーディングミス

バグはバグでも、ほとんどがエンジニアのちょっとしたコーディングミスです。条件が間違えていたり、記述が抜けていたりなどなど。

直しても数行のプログラムです。見つけるには多少の技術が必要にしてもその直す作業には数分で終了します。

そんな数行のプログラムで知識を伸ばすことは出来ません。自分がコーディングする際の参考程度です。

小規模のプログラムを直す作業ばかりで得られることはごく僅かですよ。

テスト作業

通常のエンジニアであってもテストは行いますが、ここで問題なのが「テストだけ請け負う作業」の場合です。

テストだけを行う作業って本当に同じことの繰り返しや、地味な作業が多いんですよ。パターン別に分岐のテストを行う場合、1個の機能を10回近くやることがあります。

新人の頃は、「仕様を把握するため」と張り切っていましたが

コードを触れない・見れない
同じ作業の繰り返し

何もコーディングスキルの向上には繋がらないですね…。自分がロボットのように感じます。

そもそもテスターっていうのは特定のプロ業種

テスターがエンジニアの職業ではないと言っている訳ではなく、テスターって本来ちゃんとした業種なんです。

画面を作成するプロの人が『コーダー』と言われるのと同じく、『テスター』はテスト作業のプロの人達です。

本当に細かい部分まで見てくれているので、品質の最終砦です。この人達がいないとサイトの品質が落ちる事が間違いない。

僕はゴリゴリ作りたい派(プログラムを書きたい人)だったので、その道に進みたいのであれば、いくらテスト作業をしてもコーディングのスキルアップには繋がらないという意味で書いています。

仕様書や保守ドキュメントを書くだけ

所謂、エンジニアの人たちから「エクセル職人」と言われてしまう仕事。

これも会社によりますが、サイトやアプリの仕様などを纏めている資料があります。

そんな資料あるの…?と思う方もいると思いますが、後任者のためだったり、サイト運営がしっかりしている所だと普通にありますよ。

・ サイトの画面名
・ サイトのURL(パラメータの詳細まで)
・ 画面ごとのSEO項目(h1からtilte, descriptionまで)

スクラム開発やアジャイル開発を行なっているチームがあったりすると地獄です。新規の機能や画面が加わるごとに資料の更新をやるので、ただの事務職員の気持ち。

ドキュメント修正や管理でスキルが上がるはずがない

スキルが上がるのはOfficeの技術か資料管理です。

コードも見ないですし、システム部分を触る事もないですよね。ドキュメントの修正や作成はプログラマーとしてのスキルアップに繋がることは何もありません。

コードを書けるだけの人は『プログラマー』
仕様書を書いたりすることができる人が『システムエンジニア』
って聞いたことがあるけど…

その『システムエンジニア』と呼ばれている人は、コードが分かりシステム内部をきちんと把握している人の事言います。

正しい流れは以下ですね。資料作成はただの事務作業の1つです。

【誤】 資料が書ける人 → コードが書ける人
【正】 コードが書ける人 → 資料が書ける人

既に自動化、フォーマット化された作業

コーディング以外にエンジニアがやる作業は色々ありますが、サーバーサイドエンジニアならログの監視や、リリース作業、サーバー内のエラー修正などなどコードを書くだけが仕事ではない事があります。

ただ、上記の業務のほとんどって自動化、もしくはフォーマット化されていませんか?

■ 自動化
ロボットがやってくれている訳ではなく、決まったプログラムを打つと自動的に検知したり、更新してくれる機能の事です。

■ フォーマット化
既に手順が作成されていて、手順通りに行えば出来てしまう業務のことを示します。

所謂、こう言った仕事って特に何もよく分からない人でも出来るようになっているので、思考停止で決まったコマンドやプログラムを実行すれば出来る仕組みなっています。

言ってしまえば『誰でも出来る仕事』ですよね。だからこそ、新人時代などはこういう業務が任されがちなんですが…。

この業務を続けていても、何も成長には繋がりません。コードを参考にシステムの勉強が出来る程度ですね。その業務自体には成長する要素は含まれていません。

将来的にそんなエンジニアはいらなくなる

2030年には従来のIT人材(ある程度誰でも出来るような人材)は30万人ほど余る見込みだそうです。経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」

2020年にはプログラミングが小学校で一般化するので、その10年後と考えればまあ妥当だと思います。自分のポジションや強みを確立出来ないとエンジニアもヤバいですね。

コーディングのスキルアップをする場合

businessman-step-up

コードをゴリゴリ書きたい、仕様を作りたいという人でスキルアップをしたいなら以下の方法がオススメだと思います。

  • スタートアップ企業にいく
  • コーディング技術・知識をアピールする

スタートアップ企業にいく

転職をして、スタートアップ企業に行くのがいいと思います。大体のスタートアップ企業では教育体制がありません。

自分で学ばないと仕事にならない事がほとんどです。その中で自分ががむしゃらに成長していくのは通常の企業に比べて大変ですが成長度合いは段違い。

コーディング技術・知識をアピールする

今の会社を辞めたくはないという人は地道ですがこっちがオススメ。

僕は2年目以降、こちらを地道に選択し行動しました。具体的には以下ですね。

  • 会社の勉強会に参加する・開催する
  • コードレビューを積極的に受ける
  • 上司に直談判

会社が既にプログラムの勉強会を開いているのであれば、積極的に参加する事。開いてなければ人を集めて開催してしまうのがアリです。

勉強会で勉強をしているアピールや、新しい知識の吸収があります。

同時に、コードレビューは積極的に受けましょう。先輩エンジニアのコメントを漏らさず全て吸収する勢いで。見る事ができるのであれば他プロジェクトや案件などを積極的に見ると勉強になります。

最終手段は、上司に直談判ですね。何も言わず仕事をしていると会社にとって「都合の良い社員」で終わります。自分の要望を聞き入れてくれるかは別として直談判はかなり効果がありますよ。

結局は自分でゴリゴリ書くのが1番近道

営業から転職し半年でリードエンジニアになった、とだこうきさん(@cohki0305)Youtubeで語っていますが、もう自分でコードを書くしかスキルアップは出来ない。

会社でゴリゴリ書ける環境にいるではあれば良いですが、僕のような1年近くコードをほとんど書かない保守業務を続けているだけでは何もスキルは付きません。

プライベートの時間を使用しつつ、コーディング作業をしないと結局は成長出来ないです。僕はプライベートの時間を使用し勉強したところ以下のように変化しました。

✅半年前まで
HTMLやCSSは読めるけど、画面作成は出来ない。
PHPは読めるけど、Webアプリは作れないといった状況でした。

✅現在
Wordperssのオリジナルテーマ作成
RubyやPHPを使用したWebサイトの作成
Pythonでのアプリ開発

詳しくは以下の記事で公開しています。
≫ Ruby初心者がWebアプリケーションを公開するまでにやった4つのこと
≫ WordPressでオリジナルテーマを作成するロードマップ【エンジニアじゃなくても簡単に出来る】

思い描いていたエンジニア像に少しでも近くには行動あるのみですね。

人気記事【独学者おすすめ】プログラミング学習動画サービス3選

人気記事プログラミング実務未経験者が自社開発エンジニアになるための方法

人気記事エンジニアを目指しているなら使用すべき5つの転職サイト

\記事のシェアをお願いします!/