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プログラミングスクールや情報商材の値段って高い?【プログラミング経験者観点から見る】

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Webエンジニアとして活動しています。

先日、Youtubeに以下のような動画が上がりました。
インフルエンサー兼ブロガー兼エンジニアで有名なマナブさん(@manabubannai)の教材が高いよねって動画ですね。

この動画に限った事ではなく、前々から『プログラミング教材やスクールは高い』っていう付託があります。

確かに詐欺まがいの教材で10数万円取られることも、所謂、情報弱者を相手にして「情弱ビジネス」というのものがあるのも事実。

一応、SEO的に順位が高くなっているプログラミングスクールやマナブさんの情報商材を代表例に、Webエンジニアの経験から値段とかを客観的に判断していきます。

※あくまで全て個人的な意見です。

目次

  • プログラミングスクールの値段【一覧あり】
    • CodeCampの特長・カリキュラム
    • KENスクールの特長・カリキュラム
    • 侍エンジニア塾の特長・カリキュラム
    • TECHACADEMY:の特長・カリキュラム
  • マナブさんのプログラミング教材
    • プログラミング教材の特長・カリキュラム
  • まとめ: プログラミングスクールや情報教材は経験者から見ると高い

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プログラミングスクールの値段【一覧あり】

お金

代表的なプログラミングスクールを一覧でまとめました。
基本的には動画で騒動になったWeb系、もしくはWordpress系の講座でまとめています。
※2019年5月現在の状況です

  • CodeCamp: 148,000円
  • KENスクール: 186,000円
  • 侍エンジニア塾: 168,000円
  • TECHACADEMY: 139,000円

CodeCampの特長・カリキュラム・料金は?

料金は148,000円でカリキュラムを見るとWeb系コースとWordpressのコースが別途で別れていますね。

≫ CodeCamp  Webマスターコース
≫ CodeCamp WordPressコース

CodeCampの特長

  1. マンツーマンの個別指導
  2. レッスンの時間が7時〜24時の幅広い時間
  3. キャリアカウンセラーあり

ホームページを見る限りマンツーマンを結構売りにしている。自宅からでもビデオ通話(音声のみでもOK)で講習や質問が可能になっています。

CodeCampのカリキュラム

WordPressコース

結論から言うと、このコースはプログラミングの経験者からするとオススメできない。というのも、講習の進め方が以下のように書いてあります。

受講期間 2ヶ月(レッスン回数:20回)
※このカリキュラムでは参考書籍として『いちばんやさしいWordPressの教本第3版 人気講師が教える本格Webサイトの作り方』を使用します
(引用:CodeCamp_Wordpressコース

コースの詳細が参考書籍を使用すると書いてあるので、講師が付くことは付くけど基本的にはこの書籍を参考に20回のレッスンの中でやるだけぽいですね。

書籍を購入してやるだけなら自分でも出来ます。独自のレッスンが用意されているわけではなくほぼメンター代金としてお金がかかる設定。

Webマスターコース

こちらはWeb系でPHPを使用してWebサイト作成を行う独自のカリキュラムになっています。
≫ CodeCamp レッスン一覧 【PHP / MySQL | HTML5 /CSS3

実習のなかで作るものは以下のような感じですね

  • 掲示板作成
  • 自動販売機昨日作成
  • ECサイト作成

まあありがちですね。掲示板作成やECサイト作成はWebプログラミングにおける基本が詰まっています。(会員情報の登録・削除だったり商品一覧表示だったり)

こういったレッスン内容は基本としてあるので初心者向けの書籍等でも十分習得可能です。PHPプログラミングの書籍ではほとんどこういった説明はあります。

CodeCampはやや高め

WordPressのコースはかなり論外としも、Webマスターコースだけ見ると148,000円他のスクールと比べてやや高めかなと思います。

KENスクールの特長・カリキュラム・料金は?

料金は186,000円でカリキュラムを見るとかなり基礎的な内容。
≫ PHPをマスター!WordPressも手中にいれる!PHP+WordPress講座

KENスクールの特長

  • 個別指導
  • 校舎でPCを使いたい放題
  • 物理的なサーバー等の機材用意

個人的にKENスクールの強みと思ったのは、PCが使いたい放題や物理的なサーバーの機材が用意されているところ

ぶっちゃけオンライン学習で物理的なサーバーを触る事などほぼないので、かなり珍しいと思います。プログラミングスクールというより専門学校に近い感覚かも。

あとは、自宅にWindowsPCしかない!という人でもスクールに行けばMacを触れたりする点がいいかなーと思います。(スクールに行くお金があるならPC買った方がいいけど)

KENスクールのPHP+Wordpress講座のカリキュラム

CodeCampと同じようなカリキュラムですね。PHPを使用しつつ、MySQLでデータベース操作を学びつつ、簡易的なECサイト作成を行う流れ。

KENスクール カリキュラム

ただ、このカリキュラム内容だけ見ると、若干教材不足感が否めない。

  1. HTMLやCSSで何を学ぶか書いていない
  2. プログラミングやる上での重要なMVCの全く話がない
  3. データベース操作が少ない

『PHP基礎コーディング』という講座では初歩である構文のみで終わっているような感じがあります。

『Wordpress講座』もプラグインの話が出てきているので、作り方というより使い方を覚えるだけの講座になってしまうのが不安要素です。

KENスクールは微妙かも…

ホームページを見るだけでは、専門学校に近いです。実際にスクールに行ってサポートを受けたり、講義を受けたり、実習を受けたり。

そのため、メンター代としてかかる料金が他と比べて高め。より学校に近い形式で学びたいという人向けですね。

侍エンジニア塾の特長・カリキュラム・料金は?

料金は168,000円で就職や転職を目標としているのではなく、フリーランスエンジニアになる事を目標としている人向けのスクールですね。
≫ 侍エンジニア塾

侍エンジニア塾の特長

  • オーダーメイドカリキュラム
  • オリジナルサービス開発
  • フリーランスデビューのサポート

他のスクールは全て同じ教材を使用して学習させる方式に対して、侍エンジニア塾ではオーダーメイドカリキュラムが可能になっています。

自分の要望に合ったカリキュラムやプログラミング言語で、オリジナルのサービス開発をするまでのサポートを行う方針のようです。

また、フリーランスとして働いていくためのノウハウを教える事を強みとしています。(他のスクールでは基本的には会社員として就職する事をサポートするのが主)

侍エンジニア塾のカリキュラム

詳細なカリキュラム内容は書かれていません。ただ、Web系の基本的な知識やプログラミング言語のフレームワークを学びつつ、1つのサービスを開発するまでの一連の流れは学ぶようです。

侍エンジニア塾 カリキュラム_1

HTMLやCSSやJavascriptを学ぶのは同じですが、他のスクールでは触れられていないUnixコマンドやCloud9の使用方法がありますね。

『Cloud9』は自分のPCからクラウド上にサーバーを借りて開発する手法です。実務ではあんまり使用しないですが勉強には重宝します。

侍エンジニア塾 カリキュラム_2
チーム開発で使用するGitやGithubの使い方、フレームワークを使用した開発を学んだ後、オリジナルサービスの開発をするまで一連のカリキュラムに組み込まれています。

講座の内容だけ見ると、通常のWebサービスを作成するカリキュラムは組まれているように見えます。

オリジナルサービス開発には注意

良いところを見ると自分独自のサービスを開発する経験になりますが、悪いところを見ると教材を作るスクール側が手間を省いているだけ。

勿論、自分で考えて作ることは非常に重要ですが、カリキュラム内でやる事なのか?と疑問に思います。おそらく、下記のような事態でメンターを頼る事を想定していると思います。

✅欲しい機能をどうやって作るのか
✅開発中にエラーが出たけど解消法が分からない

欲しい機能等は物にもよりますが、基本は用意された教材の中で出来る範囲でしか作れないと思っています。卒業生の中のポートフォリオを覗くと出来る範囲が分かると思います。
≫ 侍エンジニア塾 卒業生インタビュー・ポートフォリオ

開発中のエラー等も初心者が躓きやすいものは結構Googleに結構載っています。メンターを使うほどなのかは微妙ですね。

ただ、事前にどういった物を作るのか面談があるようなのでそこで判断するのが良いと思います。

フリーランス向けのスクール。値段は相応。

値段はCodeCampよりやや高めですが、「オリジナルカリキュラム」を活かせると独自のサービスを生むことができるチャンスでもあります。

フリーランスを結構推奨している節があるので、そちらを目標としているのであればアリです。

TECHACADEMYの特徴・カリキュラム・料金は?

料金は139,000円で値段だけ見ると紹介したスクールの中では最安値。Web系のコースでもRubyとPHPでニーズ別に別れていて、特にセットコースは値段は上がりますがかなり良いと思います。

≫ Webアプリケーションコース(Ruby)
≫ Webアプリケーションコース(PHP)
≫ WordPressコース

※番外編(コース)
≫ PHP/Laravelフロントエンドセット
≫ Webアプリケーションフロントエンドセット

TECHACADEMYの特徴

  • 料金が比較的他のスクールよりかは安め
  • ビデオチャットのメンターサポートが豊富
  • オリジナルサービス開発と公開

マンツーマンのサポートがありで、回数が無制限のサポートがある事を売りにしています。サポート体制で似た部分は上記で書いていますが、CodeCampと同じ感じですね。

ただ同じ感じでも値段はTECHACADEMYの方が安いです。

他のスクールと違い、PHPやRubyのコースが明確に別れているのが良いですね。似たようサポート体制のCodeCampは通常のPHPはありますが、PHPのフレームワークには触れられていません。

TECHACADEMYのカリキュラム

Webアプリケーションコース

Tech:Academy カリキュラム

1番基本的なコースを参考『Webアプリケーションコース(Ruby)』を参考に見ていきます。PHPのコースも言語とフレームワークが異なるのみで他のカリキュラムは一緒です。

カリキュラムの中で突出している点はありませんが、異なるのは『Heroku』を使用している点。他のスクールではあまりなかった点ですね。

『Heroku』は無料で自分の作成したサービスを公開することが出来るので、企業先に見せる事を目標としていると思います。

WordPressコース

TECHACADEMY カリキュラム_2

コースの詳細は不明ですが、Wordpressでオリジナルテーマを作ることが目標としています。これは安定で同じですね。

異なるのは実際にさくらのレンタルサーバーを借りて、サイトを公開するまでのやり方を教えてくれるようです。※受講生はサーバーのレンタル代が3ヶ月無料の特典があり。

そのため、このカリキュラムが終わっても実際にブログを運営したり、自分だけのサイトを持つことができるのでポートフォリオ代わりにも使用できます。

TECHACADEMYはかなりオススメ

値段が比較的他のスクールに比べ安価なのと、何よりコースが今の主流にのりつつ、自分のサービスを開発し後悔する事を目標としているので初動としてはかなり良いと思います。

チーム開発の知識が学べるのもすごく良いと思います。

TECHACADEMYの卒業生インタビュー記事

外部サイト≫ TechAcademyの評判を確かめにエンジニアに転職された卒業生にインタビュー【PR】 |  DAINOTE

マナブさんのプログラミング教材の詳細

動画に話題になっていたマナブさんのプログラミング教材が以下ですね。
≫ プログラミング独立の完全ロードマップ【月20万を稼ぐ道】

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マナブさんのプログラミン教材の特長・料金・詳細

料金は119,000円です。スクールと比べるとかなり安いかなと思います。
そして不満足であれば全額返金可能です。

マナブさんのプログラミング教材の特長

  • 完全フリーランス向けの教材
  • コンサル等の特典あり
  • WordPressに特化

まず第一にスクールと比べるのが若干違う気がしますが、完全フリーランス向けの教材になっています。

WordPressをオリジナルテーマを作成するのは技術的なカリキュラム的の最終段階の目標となっていて、残りはフリーランスになるために必要な作業。

この教材の1番特長的な点は以下ですね。

マナブ プログラミング教材2

上記の中でも、僕がこの教材の1番有益だと思ったのは以下

・個別コンサル
・教材費を稼げるまでの永久サポート

インフルエンサーの方にこういったコンサルやサポートを受けながら仕事を出来るのはかなりお得だと思います。※あくまで個人の方なので範囲はあると思います。

マナブさんのプログラミング教材のカリキュラム

マナブ プログラミング教材
カリキュラムはPHPを学びつつ、Wordpressのオリジナルテーマを作成するところまでは通常のスクールと同じですね。残りは、フリーランスのエンジニアを目標に案件を獲得するまでのロードマップが教材になっています。

教材は以下のものを使用するそうです。

結論としてはコンサル代が費用のほとんど

マナブさんの教材でプログラミング自体で突出しているものは特にないと思います。何より、この教材の中でプログラミングの技術サポートは行わない事が明言されています。

プログラミングは各自で勉強し、そこから作ったものを売り込むための技術がこの教材の主だと思います。

なので、技術を0-100でサポートしてほしいと言う人はこの教材は向いていないと言えます。
同様に、就職を先に見据えている人もこの教材は向いていません。

スクールなどを想定としている、そういった方にとっては高い買い物だと思います。

このコンサルやマナブさんを利用出来る人は向いている

プログラミングを各自で勉強できる意思がある人もそうですが、この教材や教材の提供者マナブさんを良い意味で『利用できる』人はかなり有益だと思います。

■フォロワー90000人のマナブさんを利用しサイトやTwitterを運用する
→拡散力や影響力が大きい
■教材で学習した事を常に発信し続けプログラマーの立ち位置を確立
→技術的な発信で権威性が増す

実際にマナブさんの教材購入者の1期生で杉山さん(@shohei_sugi)という方は、自作したブログを運用して収益をあげています。(この方がかなり行動する方というのも事実です)

まとめ: プログラミングスクールや情報教材は経験者から見ると高い

お金 ない

「そんなのプログラミングを学んだ人からすると高いと思うのは当たり前だろ!」という方がいると思いますがまあその通りだと思います。

ただ、プログラミングスクールや情報商材で学ばなくてもプログラミングは学べます。オンライン学習サービスやTwitter等見るともっと安価にプログラミングを学ぶ機会がありますよ。

そもそもプログラミングスクールに行くメリットは3点くらいだと思っています。

  • 現役エンジニアのメンター(講師)がいる
  • 分からない部分を即座に聞ける
  • 就職サポートがある

現役エンジニアのメンター(講師)がいる

未経験、独学だとそもそもエンジニアと話す機会もなく業界のリアルな話が聞くことが出来ないですが、スクールに行けば実際に働いているエンジニアがいます。

そういった人から話を聞くのはリアルを知れるのでとても有益だと思います。

分からない部分を即座に聞ける

講師とマンツーマンであれば、分からない部分があったら即座に聞けて便利ですよね。自分で調べずとも解決してくれる人が側にいると同じなので。

ただ、それって本当に必要なのかは疑問です。
エンジニアの質問サイト「 teratail」や単純にネットがある中で0-100でサポートし続けてもらわなければならないことってなんだっけ?と思います。

就職サポートがある

就職をゴールとしているスクールでは、基本的にはスクール内部で就職サポートがあり面接等やESなどの添削等もしてくれるみたいです。

スクールのコネがあるところは強いかもしれません。

スクールや教材は「塾」と「参考書」と仮定する

塾に行くだけで頭は良くなりませんし、参考書を買うだけでは知識は身につきません。

結局は自分で行動して、勉強するしか知識や技術は身につかないのが現実。あくまでその状況を手助けしてくれるのがスクールだったり、教材というだけ。

まずはオンライン学習サービスで様子見

本当に行動が出来る人であれば、最初はオンライン学習サービスで十分だと思います。
そこから1人では解決できない、モチベーションが上がらないといった場合にスクールなどに通えばいいと思います。

上記で紹介したプログラミングスクールのカリキュラムと似た教材は既にネット上であります。スクールで行うレッスンと遜色ありません。

どちらも月額980円で利用可能です。ドットインストールに至ってはテキスト形式で質問も可能になっています。

■ Progate
≫ プログラミングレッスン一覧 | Progate

■ドットインストール
≫ WordPress入門 | ドットインストール
≫ 実践Webサイトを作ろう

※最近Twitterで良く見るものを追記
Twitterで最近良く見るオンライン学習サービスを貼っておきます。評判の良いもののみ置いておきます。

■ ウェブカツ
≫ 【入門】初心者向けプログラミング学習スクール「ウェブカツ!!」

■ TechCommit
≫ メンターと仲間がいるプログラミング学習コミュニティ | TechCommit

エンジニア仲間が欲しいならサロンやTwitterを利用しよう

個人でやると問題になってくるのはモチベーション。ただ、これもネット上で完結します。

Twitterで#駆け出しエンジニアと繋がりたい, #100DaysOfCode というハッシュタグで検索すると勉強している人は沢山います。

100daysofcode スクショ

自然と人が頑張っているところを見ると、触発されてやってしまうもの。ネットにモチベーションになるものは落ちています。

おそらく、こういうのを見てやる気が出ない人はスクールに行ってもおそらく出ないです。

思考停止は危険

安易に「プログラミングスクールでいいや!」「有名な人が作った教材だからいいや!」と思うのは思考停止です。調べる事を拒否すると高額なお金を払って何もできない状態になってしまいます。

・ もっと安くていいサービスはないかな
・ ここのサービスって本当に使えるのかな

ネットで納得いくまでとことん調べて、気持ちが付いたらGoです。

まとめ:自分にあった決断を

おそらくプログラミングを学ぼうとしていてスクールなどに通おうとしている時点で「何かを変えたい」と思っている人だと思います。

その『何か』は収入だったり、職種だったり色々だと思います。

その変える『何か』を変えるキッカケがもし、悪質なものだったりしたら…。
たまったもんじゃないですね。その変えるキッカケが自分に合ったもので見つかる事を応援しています。

最後までありがとうございました。

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