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【現役のWeb系エンジニアが答える】基本情報技術者資格って必要なの?

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Ysと言います。Web系のエンジニアとして働いています。

今日の記事では国家資格である「基本情報技術者」の資格ってエンジニアとして働く際に本当に必要なの?という疑問に答えようかなと思います。
商業系の高校、IT系の専門学校、情報系の大学などの学生や社会人で転職活動などで基本情報技術者の資格を取得しようとしている人が対象の記事です。

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基本情報技術者試験ってそもそも何?

基本情報技術者試験は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験である情報処理技術者試験の一区分。対象者像は「高度 IT 人材となるために必要な基本的知識・技能をもち,実践的な活用能力を身に付けた者」。 情報処理技術者試験制度のスキルレベル2に相当する。引用:Wikipedia

端的に言えば、「IT技術の基礎知識」の資格

商業系の高校や情報系の専門学校、大学などでは卒業試験代わりに取得することがよくあります。
僕は専門学校の出身ですが、この資格の勉強が必須でした。
というより、専門学校は「基本情報技術者」もしくは「応用情報技術者」の資格を取得させるためのカリキュラムが組まれた所なので勉強が必須です。

上記の専門学校の詳しい話は以下の記事に詳しく書いてあります。

基本情報技術者試験ってエンジニアとして働く上で必要?

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本題です。
結論から先に言うと、「資格自体は必須ではないが、知識は必須です。

また、実は「必要(取得する方がオススメ)のケース」「必要でないケース」というケースバイケースの部分があります。

「基本情報技術者試験の資格を取得した方がいい」ケース

  1. 資格が入社の必須条件の企業である
  2. 新人研修等で資格の取得が組み込まれている
  3. 資格手当などの給料に直結する

「基本情報技術者試験の資格を取得しなくてもいい」ケース

  1. 会社の規定にそもそも取得の有無がない
  2. ポートフォリオなどの作品がある
  3. コーディングやプログラミング技術等に自信がある

基本情報技術者試験の資格を取得した方がいいケース

資格が入社の必須の企業である

新卒向けの募集を行なっている企業の一部では、
「情報系の学部、学科を卒業しているのであれば基本情報技術者試験の合格は必須である。履歴書に書いていない人は不合格。」
といった企業もあります。
履歴書の資格の欄に書いていないだけで、不合格の通知がすっ飛んできます。

残念ながら、そういった資格重視をしている企業では資格の取得は必須です。
このパターンで多いのは大手の企業だったり、歴史が長い企業が上記に当てはまることが多いです。

何としても、その企業に入りたい!!といった人は取得すことをオススメします。

新人研修等で資格の取得が組み込まれている

若干、上記の項目に似ていますが、上記との違いは「入社時には必須ではないが、働いてから必須」のパターンです。

この取り組みを行なっている企業に多いのがSIer系の企業です。
プロジェクト先に出向する際に、そのプロジェクト先のエンジニアのレベルを測るために資格をボーダーラインにしている所があります。

クライアントの信頼を獲得するため「うちのエンジニアは、このような資格があるのでそのくらいの業務は遂行できます。」といった事に使用されているらしい。(当時働いていた会社の営業に聞きました。)

このケースの場合、自分の仕事の幅を資格のせいで狭めている事に繋がるため、取得できるのであれば取れるうちに取っておいた方がいいです。
と言うより企業が必須としているのであれば、取得せざる終えません。

大体の会社は企業説明会で上記のような「入社時には研修で基本情報の資格を〜」といった説明があるので聞き漏らさないように気をつけましょう。

資格手当などの給料に直結する

IT企業のブラックな部分の話になってしまいますが、資格手当が給料に組み込まれている場合があります。
大体のIT企業の給料形態は以下のような感じ。

基本給 + 資格手当 + 通勤手当 + 残業手当..etc

ここで悪質なパターンがあるのが、「資格手当がある場合、基本給を下げている」パターン。
このパターンの場合、上記の内訳が変わってきて新卒の場合以下のような事になります。
※通勤手当に関しては、満額出る所が多いので仮でおいています。
 残業手当に関しては、見込み残業(10h〜45h)までの振り幅があるので僕の新卒当時(残業見込み20hを仮に置いておきます)

基本給(16万) + 資格手当(1万) + 通勤手当(1万) + 残業手当(3万)..etc

この場合、資格手当(1万)は、基本情報技術者の資格を持っていれば貰えるお金なので、持っていない場合手当は貰えません。
つまり、月の所得が1万円減るということになります。

資格手当がない場合は、その資格手当分のお金が基本給もしくは、残業手当に組み込まれている分のお金が貰えるので、その場合は基本給(17万)ないしは残業手当が(4万)という感じになります。

そのため、基本給が低く設定され、資格手当で給料を上乗せしているような給与形態だとお金を思ったより貰っていない事態に陥ります。
基本給が低いと、賞与を低く設定されてしまうので貰える金額が減ります。

また、資格手当は永久に出るわけではなく、資格を取得した月もしくは、取得した月から数ヶ月が多いので同じ給与形態がずっと続くというわけではないという事を念頭に入れておいた方がいいです。

それでも資格手当は月の給料に直結する話なので、長いスパンで支払われるのであれば取得する事をオススメします。

基本情報技術者試験の資格を取得しなくてもいいケース

会社の規定にそもそも取得の有無がない

会社の規定に資格を取得する事が特にない場合、取る必要はありません。
資格の取得は「資格の取得が目的になって、知識を得る目的が薄れる」という事があるので、別段必要としていないのであれば、自分の知識のためだけに調べつつの勉強をやるだけでいい気がします。

ただ、あくまでも「資格自体は必要ではないけど、知識は必要」という事だけ忘れない事です。

ポートフォリオなどの作品がある

自分の作ったプログラムがGithubやBitbucketなどに公開してあり、採用担当者などがその場で観られるものがある場合は資格は特に必要がないです。

資格は「この資格を取得するくらいの知識はありますよ」というボーダーラインを示すものなので、実際に実務に直結する作品等がある場合は、ソースコードを観てもらえれば知識があるのか、ないのか採用担当者は判断してくれます。

つまり、作品が判断材料になるので資格が特に必要がないという事になります。
作品も資格もないという人は、自分に合った方でいいと思いますが、どちらかは必須なので勉強をするか、作品を作りましょう!

コーディングやプログラミング技術等に自信がある

上記に似た項目になってしまいますが、「自分のコーディング技術には自信あり!」という人は別段、必要ないです。

なぜなら、そういった人は大体自分の作品を出してたり、アウトプットのためQiitaやブログを使い情報発信をしている人が多いから。

井の中の蛙的な感じになるかもしれませんが、それでも作品を自分でわざわざ公開するやる気やアウトプットする事により知識のボーダーラインが分かりやすいというのがあります。

そのため、別段自信あり!という人は必要ないですが、作品やアウトプットした情報が必須になります。

基本情報技術者という資格自体は必須ではないけど、知識は必須

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ごちゃごちゃ書きましたが、結論は上記に書いてある通り資格自体は必須ではないが、知識は必須です。

勿論、上記に書いてある通り、入りたい企業の入社条件に「要:基本情報技術者」などと書いてあったり、給与に直結し得る事であれば取得した方いいと言ったケースバイケースはありますが。
そうではないのであれば、別段必要はありません。

実際にエンジニアとして働いてみて思ったことは、基本情報技術者試験に出てくるような知識は知っていて当たり前という事。

よく「資格に意味はない」と言う凄腕のエンジニアなどがいますが、あれは「資格(自体)に意味はない(けど知識は必要)」というニュアンスが含まれているのでそこは注意した方いいです。

資格は無くても困らないけど、知識は必要なので勉強はしておこうという認識で大丈夫ですが、
上記にも書いてある通り、資格がないのであれば、その代わりになるもの「ポートフォリオ(公開しているプログラム」や「何かしらのアウトプットした情報(Qiitaやブログなど)」は必須。と考えてください。

これは学生や社会人の転職活動どちらでも言えます。

やる気があります!という風に言っているにも関わらず、どちらも何もないという状況では信じたくても信じる事ができません。
言葉に真実味を持たせるため、資格を取得するか、作品を作るかに限ります。

なので、どちらかを必ず持つようにしましょう!

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